【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
聞くまでもなかっただろう。 彼女の買い物かごの中には野菜やお肉。 それに混じってお菓子が数個入っている。 そのどれもがチェリーチョコレートカンパニーから出しているチョコ菓子だ。
買わなくともいくらでも貰えるだろうに。
「まあ、たまに…。忙しい時はお弁当で済ませちゃう事が多いけどね。
それにしても全然栄養が取れなさそうなかごの中身ね」
「だって包丁なんて怖くて握れない。 炊飯器なんて使わないから埃をかぶってるしね。
それよりレナちゃんの手料理食べてみたいなあーーー」
「はぁ?!大した上手じゃないし、あんたに食べさせる義理もないからね」
冷たくぴしゃりと言い放つ。 またこれがたまらん。 実は俺ってドエムなのかと最近考える。
辛辣な言葉を言われても、悪い気は全然しないのだ。 無論家に上げて貰えるとは思わない。
この間は顔を真っ赤にして怒るものだからついついからかいたくなってしまった。 自分で自分を’恋愛の達人’ときっぱり言った彼女。
絶対ありえない。
気高い猫は、簡単に自分の本性を誰かに見せないものだ。 これは俺のただの勘に過ぎないが、レナは恋愛経験がほぼないと思う。