【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

昨今では女性が男性と肩を並べて活躍する場が増えている。 その一つの要因にSNSの普及があると思う。

阿久津フーズファクトリーもネットビジネスをいち早く取り入れた会社であり、自社の製品と大人気の一般人に近い影響力のある人物のコラボレーションは最近仕事に大いに取り入れている。

料理研究家の弓香さんがインターネット上で自分の動画チャンネルを持っており、彼女のお料理動画はとても人気だ。
独創的な料理の中に我が社の冷凍食品を取り入れた斬新なレシピがウケて、彼女と仕事をするのも三回目だ。

そして彼女は、必ず俺を指名してくる。 気に入られているのは嘘ではないようだ。 まあ、クライアントに気に入られるのも俺の仕事の一つではある。

悪い事ではない。 それに最近は今まで以上に仕事に気合いが入っている。プライベートが充実していると、仕事も捗る。

この時の俺は全てが上手くいっていて、順風満帆の日々を過ごしていた。

「相馬さん、今度一緒にお食事にでも。美味しいお店をこの間見つけたんですよ」

「へぇ、それは是非。けれどお料理ならば弓香さんの方がお店よりずっと上手そうですけどね」

「あらまあ、相馬さんったら。私の料理であればいくらでも相馬さんにご馳走したい位ですけどね。
今度携帯の方にご連絡いたします」

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