【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

美人で年上。 年上は好きだけど、全くといっていい程心は動かなかった。

愛想笑いをしてその場をやり過ごして、弓香さんの事務所を後にする。 仕事上の付き合いに留めて置く。厄介な事は避けたい。

何故なら彼女には小さな娘さんに、現在別居中ではあるというのだが代議士の旦那さんがいるのだから。 余計な噂が流れたら大変だ。

むしろ仕事を切り離せば彼女には全く興味はわかなかった。たとえ独身であったとしてもだ。

―――――

どことなく最近はレナと良い感じだ。 この間牧場に出かけた後、自分的にはマジの方の告白をした。

きっぱりと振られると思いきや、レナは「考えさせてほしい」と言った。 まさかとは思った。考える隙さえ与えないといった彼女の口からそんな言葉が出るなんて。

俺はずっとレナを猫のように可愛いと思っていたから、付き合えたらそれはそれは嬉しくて堪らないのだが。 いや是非とも絶対に付き合いたいものだ。

ツンツンしている彼女のデレデレしている姿を想像ばかりしている最近は、黙っていてもニヤケてしまう。

「ちょっと、人の話を聞いているの?」

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