愛の距離がハカレナイ
「ああ、水島さんと話がしたかったのに。」

屈託ない笑顔でそう言った内田さんが眩しい。

「私、水島さんが居なくなったら、すごく寂しく感じてしまって…。」

そう言えば、祐介と内田さんは仕事での接点が多かったような気がする。

「会社を辞めて、ベトナムへ追いかけていきたいくらい。」

「えっ?」

私と南川課長の声が重なった。

「本気ですよ、私。」

そう言いながら、会社へ戻って行く後輩の姿に何とも言えないモヤモヤ感が残った。












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