愛の距離がハカレナイ

「私をお嫁さんにして、祐介。」

思わずそう叫んでいた。

もう後先考えない。

そう思った瞬間、南川課長の息を飲む気配を感じた。

私はそっと祐介から身体を離して、南川課長の方を向いた。

そして深々と丁寧に頭を下げた。

「退職します、南川課長。」














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