また君と恋する
エトロワールメゾン
15
パンッ!
ある夏の日。
まだまだ暑さが留まるところを知らない、そんな日に。
それはそれはもう盛大なビンタ音が響いた。
一瞬、何が起こったか分からなくて思考が停止する。
と次の瞬間には、「ぎゃーっ!」と泣き叫ぶ声が耳を劈いた。
すぐに親達が駆け寄る。
どうやら遥海君が広海君からおもちゃを取って喧嘩して、広海君が遥海君を叩いたみたい。
冬鳴兄弟の喧嘩は何度か見たことがあったけど、実際に手を上げるのは初めてだった。
お母さん達が宥めて、その場は収まった。
まあ、子供ならよくある喧嘩。
驚きはしたけど、すぐに平常に戻る。
だけど、意外にも呆気に取られていたのは志希だった。
ある夏の日。
まだまだ暑さが留まるところを知らない、そんな日に。
それはそれはもう盛大なビンタ音が響いた。
一瞬、何が起こったか分からなくて思考が停止する。
と次の瞬間には、「ぎゃーっ!」と泣き叫ぶ声が耳を劈いた。
すぐに親達が駆け寄る。
どうやら遥海君が広海君からおもちゃを取って喧嘩して、広海君が遥海君を叩いたみたい。
冬鳴兄弟の喧嘩は何度か見たことがあったけど、実際に手を上げるのは初めてだった。
お母さん達が宥めて、その場は収まった。
まあ、子供ならよくある喧嘩。
驚きはしたけど、すぐに平常に戻る。
だけど、意外にも呆気に取られていたのは志希だった。