王子様と音信の音
私もみんなに続いて赤い糸便を使う。


「よろしくね。長和君」
私が目を付けたのは、小説を読むのが趣味で恋愛には目がない
ミュージシャンタイプの長和君。

アプリのメッセージのやり取りが途切れ途切れだ。

「長和君は、もしかしてもうお仕事してるとか?」
「そういうことなら、最初に教えてください。」
メッセージを書いていく。


司君や深尾君とも仲良くなれた。


キーンコーンカーンコーン。


授業終わりとともにみんなは、赤い糸便をやめる。
不思議な光景だ。

ピコンピコン

「長和君じゃなくて十哉(とうや)でいいよ」
そう返信があった。

「ありがとう、十哉!」
すぐに打ち解けるタイプかも!
やっぱり十哉君で決まりかもしれない。

こういうのは案外すぐに決まるっていうけど、本当に....
私が廊下に立っていると目の前には、好青年が

「えっと誰?」

「俺、同じ学年の司だよ」

そう言われて夏の気温が、ちょっとだけ熱くなる。
< 8 / 9 >

この作品をシェア

pagetop