同期はまさかの御曹司?☆ 番外編完結
10時。研修棟に集合した。

課題は
①グループで山登り。その際20キロの荷物を各グループ山頂の山小屋まで届けてくること。

②夜キャンプファイヤーをするが各グループで出し物をすること。

以上。


山登りかぁ。良かった。
私は長野で生まれ育ち山登りや散策はなれている。そのためこの課題なら大丈夫。荷物も20キロならなんとかなる。
そう思ったのは私だけのようで、周囲からはえー、という声が上がる。

真由は苦笑い。

真鍋くんは実は元ラガーマンだったようで足の力にも荷物を持つのも大丈夫そう。
渡辺くんは、
「俺、山岳部出身。」
と呟く。

?!
人は見かけによらない。
渡辺くんはそんな感じに見えなかったし自己紹介でもそんなこと言ってなかったのに。
でも、だから、なんとなくアウトドアが手慣れててのね。

「なんとかなりそうだね!」

4人で協力したらなんとかなるだろう。
聞けば、そこまでの山でなくハイキングなどでよく行くような山だっていうし。

ここ数日で各グループも仲良くなってるのか和気藹々な声が上がってる。

早速荷物を受け取り各グループ歩き始めた。

まずは真鍋くんが荷物を背負ってくれる。
そのため真鍋くんの荷物は私が後前で背負った。

「大丈夫?俺が持つよ。」

と渡辺くんは言うがもちろん大丈夫。
田舎育ちなめないで。

「全然平気。それにお互い代わっていかないと疲れるから。私20キロも背負えるよ。男子2人にばかりさせるつもりはないよ。」

「マジか。ユイ凄いな。」

「えー、普通でしょ。私が山に登る時は大抵そのくらいは入ってたもん。今なんておにぎりと1リットルのお茶しか入ってないからスキップできちゃうくらいだよ。」

私は前後のリュックを揺らしながらスキップして見せる。

「ごめん、私はそこまでの要員にはなれない。ホントごめん。多分歩くだけで精一杯かも。ホントごめん。足は引っ張らないようにするから。」

真由は何度もごめん、と謝ってくる。

私たちは大丈夫だから、と真由に気にしないように言った。

「俺ら3人力持ちだってことがわかったから大丈夫。それより真由は夜の方頼むよ。俺、そっちは思い付かないからさ。」

あー、私もそっち系ダメだわ。
真鍋くんも苦笑いじゃん。

「そっち系は大丈夫。ウフフ。じゃあ、そっちの分の体力残しといてよ!」

「うわ、なんか怖い…」

4人で笑いながら登り始めた。
山登りよりもハイキングに近いかも。とてもなだらかで歩きやすい。

30分経ち荷物を交代する。今度は渡辺くんが背負ってくれ、渡辺くんの荷物は真鍋くんが持つ。

なんとなく暇になりしりとりを始めた。それがなかなか楽しくて山歩きしてるのを忘れそうになる。
真由も意外と大丈夫そうで付いてきている。
まだ笑顔もあるからほっと一安心。

ふと周りを見ると他のグループもまだ楽しそうに話している。

康祐たちのグループも見えた。
荷物は慶太が背負っているが、彼女達のリュック3つを康祐とケントが持っている。
紳士だなぁ、と思い目線を戻した。
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