同期はまさかの御曹司?☆ 番外編完結
康祐がまた迎えにきてくれた。
そしてそのまままたマンションへ連れて行かれる。
夕飯を準備していてくれた。
「康祐のご飯はいつも美味しいね」というと私が以前持たせたおかずも美味しかったと言ってくれた。
そんなことあったなぁ。

「あのおかずはもったいなくて食べられなかった。でもふと、このままじゃ腐ると思い食べたんだ。優しい味がしてユイだなぁって思った。」

私は真っ赤になる。 

「康祐甘すぎる。康祐ってこんな人なの?」

「ユイ限定。甘いとダメ?」

「…そんなことない。けど…恥ずかしい。」

「恥ずかしがるユイも可愛いなぁ。俺、ユイに辛くは出来ないなぁ。可愛くていつでも食べちゃいたいくらい。」

康祐の甘すぎる声に私はドキドキが止まらない。

「なぁ、明日は一樹と飲みに行くんだよな。なら俺も行くわ。」

「うん、いいよー。ならみんなも誘うー?」

「そうだな。ケントと慶太には俺が連絡するわ。お前は真由と颯太にしといて。」
とスマホをすでに手にしていた。

「オッケー!」

私は颯太に明日飲みに行けるか誘った。

真由には昨日からの話をしなければ、と思い「康祐と付き合うことになった」とまず入れた。
するとすぐに既読が付き私が続けてLINEを入れる前に「良かった。康祐が報われた。」と返信が来た。立て続けに「ユイがこのまま気がつかないんじゃないかと思ってた」「ユイを振り向かせられた康祐の粘り勝ち」「ユイずっと康祐に見つめられてたよ」「ユイとお似合いだと思う」と送られてくる。真由の興奮が私にまで伝わってきた。「ありがとう」と返すと踊りまくっているスタンプが送られてきた。私は本題の明日の飲み会のお誘いをするとオッケーと返信が来た。

その頃康祐もケントにラインをしていた。
ケントに「ユイと付き合うことになった」とLINEをするとすぐに「よかった!」と。「あの時の後押しがなければユイは明日一樹と飲みに行く予定だった」と送ると「間に合ってよかったよ」と返信が来た。俺もホント良かったと思った。「でさ、ユイに俺も一樹と飲みたいと伝えたらいいよっていうんだよ。一樹のことそういう目で見てないんだろうな…だからみんなも誘おうなんてユイは言い出してさ。ケントも来れない?」「仕方ないなぁ。」「ありがとな。ケントにはホント感謝してる。」

結局みんな飲みに行けるみたい。
7人になったので康祐が予約をしてくれた。 

一樹に「明日みんなも飲みに行けるって〜」とLINEを送った。

そんな無邪気なユイを見て一樹のことを哀れに思うが仕方ない。

予約した場所をみんなに送信すると一樹からはありがとうのスタンプが送られてきた。

ゴメンな、一樹。
お前の行動を知ってたのに俺が手を出した。
お前と飲みに行くことを知らなかったらまだのんびり攻めてたかもしれない。
一樹の方が先にユイを落としてただろう。
でも一樹には譲れないんだ。
ゴメンな。
心の中で何度も俺は謝った。
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