同期はまさかの御曹司?☆ 番外編完結
廊下を歩いていると営業の保科さんが真由に言い寄ってるのを見かけた。
休憩所のブースに真由を連れ込み壁際に囲むようにしている。
おい!あれおかしいだろ。
俺がたまに入ろうとしていると声が聞こえてきた。
「ねぇ、まゆちゃん。最近うろついてる開発の男なんなの?困ってるから俺から言おうか?」
「困っていません。大事な人なんです。」
「何それ?」
「付き合いたいと思ってるんです。」
「俺にちょっかい出してきたくせに?」
「保科さんにちょっかい出したつもりはありません。」
「何言ってんだよ。お前クソだな。尻軽だな。」
「…」
「俺にちょっかい出したんだからきちんとしてもらわないとな。今晩付き合えよ。じゃないとあの男にもお前の話するからな。」
「私…言われて困るようなこと、してません。」
「はぁ?あんだけ営業に来て、俺に頼って横目使ってきたくせに?」
「仕事で話しただけです…」
ドン!
保科さんが壁を叩く。
真由はビクッとして気丈にふるまっているが今にも倒れそうだ。
俺が休憩所は入って行った。
「保科さんでしたっけ?セクハラですか?この距離は適切ではないですね。それともパワハラですか?壁叩いて脅迫してましたよね?全て録音させて頂きました。然るべき場所に提出させていただきます。」
「はぁ?」
「わかりませんか?今のがよくない行為だったとは…。今晩付き合え?付き合わなければ言いふらす?言っていいことだとお思いですか?それに真由は俺と付き合ってます。なので俺がこの話に入る権利があります。困っている彼女を助ける権利があるんですよ。」
「ふざけんなよ!」
俺を殴りかかろうとしてきた。
俺はこう見えても空手の有段だ。
こんなのをかわすことは容易にできる。
「今の姿も先程の姿もあそこのカメラに写ってることでしょう。覚悟してください。」
俺は真由の肩を抱き休憩所から出た。
真由は肩を震わせている。
康祐に連絡したら社内にいるというからすぐにエントランスの横にあるブースへ来てもらった。
「どうしたんだよ!」
「真由が保科さんに絡まれ脅迫されてたんだ。壁際に追いやられ逃げられないようにされてた。」
「なんだよ、それ!」
「俺が通りかかったから事なきを得たけどどうにかしてほしい。あいつには録音してるから然るべきところに出すと言ったがもちろん録音なんてない。防犯カメラは付いてるだろうが壁際だし写ってるかわからない。俺に殴りかかったところも写ってるって話したけどハッタリだ。こういうことで康祐の力を借りたくはなかったんだ。ただの同期として付き合っていたかったんだ。でも…ごめん。康祐、助けてやってほしい。」
頭を下げる。
「同期には変わりないよ。返って社長の息子として付き合ってくれてないことをいつも感謝してるさ。ちょっと今までの目に余る行為も含めて上に話してくるわ。みんなは俺が息子だって知らないからよくない話も普通にしてくるしさ。」
「ごめんね、康祐。」
涙が溢れてきてうまく言えない。
「真由、俺ら友達だろ。困った時はお互いさま。使えるもんは使わないと!」
ハハハ…と笑いながら言ってしまう。
「真由、大丈夫か?」
「うん。もう仕事に戻らないと…。ケントも助けてくれてありがとう。」
目元を拭いながら真由は力を振り絞るように立ち上がった。
「また帰りにな。」
「うん。」
休憩所のブースに真由を連れ込み壁際に囲むようにしている。
おい!あれおかしいだろ。
俺がたまに入ろうとしていると声が聞こえてきた。
「ねぇ、まゆちゃん。最近うろついてる開発の男なんなの?困ってるから俺から言おうか?」
「困っていません。大事な人なんです。」
「何それ?」
「付き合いたいと思ってるんです。」
「俺にちょっかい出してきたくせに?」
「保科さんにちょっかい出したつもりはありません。」
「何言ってんだよ。お前クソだな。尻軽だな。」
「…」
「俺にちょっかい出したんだからきちんとしてもらわないとな。今晩付き合えよ。じゃないとあの男にもお前の話するからな。」
「私…言われて困るようなこと、してません。」
「はぁ?あんだけ営業に来て、俺に頼って横目使ってきたくせに?」
「仕事で話しただけです…」
ドン!
保科さんが壁を叩く。
真由はビクッとして気丈にふるまっているが今にも倒れそうだ。
俺が休憩所は入って行った。
「保科さんでしたっけ?セクハラですか?この距離は適切ではないですね。それともパワハラですか?壁叩いて脅迫してましたよね?全て録音させて頂きました。然るべき場所に提出させていただきます。」
「はぁ?」
「わかりませんか?今のがよくない行為だったとは…。今晩付き合え?付き合わなければ言いふらす?言っていいことだとお思いですか?それに真由は俺と付き合ってます。なので俺がこの話に入る権利があります。困っている彼女を助ける権利があるんですよ。」
「ふざけんなよ!」
俺を殴りかかろうとしてきた。
俺はこう見えても空手の有段だ。
こんなのをかわすことは容易にできる。
「今の姿も先程の姿もあそこのカメラに写ってることでしょう。覚悟してください。」
俺は真由の肩を抱き休憩所から出た。
真由は肩を震わせている。
康祐に連絡したら社内にいるというからすぐにエントランスの横にあるブースへ来てもらった。
「どうしたんだよ!」
「真由が保科さんに絡まれ脅迫されてたんだ。壁際に追いやられ逃げられないようにされてた。」
「なんだよ、それ!」
「俺が通りかかったから事なきを得たけどどうにかしてほしい。あいつには録音してるから然るべきところに出すと言ったがもちろん録音なんてない。防犯カメラは付いてるだろうが壁際だし写ってるかわからない。俺に殴りかかったところも写ってるって話したけどハッタリだ。こういうことで康祐の力を借りたくはなかったんだ。ただの同期として付き合っていたかったんだ。でも…ごめん。康祐、助けてやってほしい。」
頭を下げる。
「同期には変わりないよ。返って社長の息子として付き合ってくれてないことをいつも感謝してるさ。ちょっと今までの目に余る行為も含めて上に話してくるわ。みんなは俺が息子だって知らないからよくない話も普通にしてくるしさ。」
「ごめんね、康祐。」
涙が溢れてきてうまく言えない。
「真由、俺ら友達だろ。困った時はお互いさま。使えるもんは使わないと!」
ハハハ…と笑いながら言ってしまう。
「真由、大丈夫か?」
「うん。もう仕事に戻らないと…。ケントも助けてくれてありがとう。」
目元を拭いながら真由は力を振り絞るように立ち上がった。
「また帰りにな。」
「うん。」