夜明けの光をあつめながら
それから少し雑談をして、私達は席を立つ。

お会計なんだけど、申し訳ないことに、佐々木さんが全て出してくれた。
ホント、今日は朝から佐々木さんに、お世話になりっぱなしだ。

私もいつかこの『恩』を返せるように、もっと頑張らないと。

・・・・・あと、佐々木さんに怒られた。
『七瀬ちゃんも、俺のことを伊織って呼んで』って。

怒った顔ではないけど、まるで『もう俺達、友達でしょ?』って言わんばかりの笑顔で、そう言われた。

まあ、確かにそうかもしれないね。
そう言ってくれて、私はすごく嬉しかったし。
< 106 / 151 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop