夜明けの光をあつめながら
そんな私に興味を抱いたのか、先程の男子大生が私に問い掛ける。
胸元の名札には『佐々木(ササキ)』と書かれているから、この際覚えておこう。

「星野さん、高校行ってないもんな」

私は答える。

「は、はい・・・・。
行っても『あんまり変わらない』と思いますし」

「そうかな?
高校生活、楽しいよ!
まあ、人によるんだけど」

私は佐々木さんに『苦笑い』を見せた。
『返す言葉』が見つからなかったからだ。

そして『話は終わり』だと、私は店長と佐々木さんに頭を下げる。

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