夜明けの光をあつめながら
これは一部の人には、すごく有名な話なんだけど、『世界で一番綺麗なプラネタリウム』を映し出す、海外の施設の館長さんが言った言葉ある。

それは、『この世界で一番綺麗な星が見える場所は、日本の桜町だ。
それも、海辺近くの灯台のすぐ側だ。
まるで星が降ってくるように、一つ一つの星が輝いて見える』ってね。

その言葉を私に教えてくれたのは、その桜町に住む、私のおばあちゃんだった。
おばあちゃんもまた『星が大好きな人』で、私にも様々な星を教えてくれた。

実は私のおばあちゃんは昔、『星が大好きな星博士』だと、周りから言われていた。
おばあちゃんの職場であった『理容室ステラ』は、おばあちゃんと同じように『星好きのお客さん』が多く、理容室はいつも『星の話』で盛り上がっていた。

ある時は、おばあちゃんがお客さんに『星座の名前を当てるクイズ』を出したりして、クイズに正解したらたらお店で使える『クーポン』を渡して、お客さんを集めていたようだ。

でもおばあちゃんの『マニアックすぎる問題』に、お客さんはみんな苦戦。
お母さんの話だと、誰一人と問題を解いた者は、いなかったみたいだ。

だから『星のことなら詳し過ぎるおばあちゃん』に、『星博士』と名付けた人がいた。
巷じゃおばあちゃんの『星好き』は、結構有名だったらしい。

まあでも、これらは全て『私が生まれる前』の話だけど・・・・。
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