夜明けの光をあつめながら
今日もその『星がふる世界』にやってきたけど、目の前の光景は、『十二年前』と何一つ変わっていなかった。
言葉を失うような、夜空に輝く様々な星達。
流れ星だって、ここからだったら見ることが出来る。

本当に『異次元の世界』だと、私はいつも思う。
『どんなに辛くても、この輝きを見たら、一瞬で忘れてしまうんではないか?』って思わされるような世界。

私はここに来ると、いつも座っている大きな石に腰掛けた。

同時にまた夜空を眺めて微笑んだ。
『この場所を知っている私は、本当にラッキー』って、少し変なことを考えながら・・・・。

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