夜明けの光をあつめながら

3.大好きなおばあちゃんの今

私の家は、二階建ての一軒家だ。
住宅街に並ぶ、よく見る普通の形の家。

亡くなった私のおじいちゃんが建ててくれた家らしい。
なんでも私のおじいちゃんは、『大工さん』だったとか。

まあでも、私が四歳の時に亡くなっちゃったけどね・・・・。
まだ四歳の私だったから、『おじいちゃんと過ごした記憶』は殆んどないし。

「・・・・はあ。またですか?」

その家に入ると、早速私はため息を一つはいた。
まるで『強盗』に襲われたような、荒れた玄関。

傘立ては横に倒れ、靴もまるで誰かに蹴飛ばされたように、散らかっている。
玄関に置かれた『スタンドミラー』も割れちゃっているし。

まあ、鏡が割れているのは、結構前の事だけどね。
あの頃は酷かったな・・・・。

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