夜明けの光をあつめながら
「・・・・ただいま」

私はそう言いながら靴を脱いで、家族がいるリビングに向かった。
リビングも玄関同様に荒れている。
テレビは倒れているし、本当に困ったものだ・・・・。

「おかえり七瀬。
悪いけど、ご飯食べたら手伝ってくれる?」

台所から顔を出して、疲れた表情を見せるお母さん。
今日はかなり苦戦したのか、『お母さんの顔は死んでいる』も同然だった。

本当に、いつも苦しそう・・・・。

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