夜明けの光をあつめながら
・・・・でも『今の私の置かれた状況』から考えて、今の私は『頑張る』しか、選択肢は残されていなかった無かった。
『サボろう』とか『手を抜こう』とか、『今日はしんどいから休んでしまえ』とか、そんなことは一度も考えたことがなかった。

だって・・・・、家では毎日、お母さんが頑張っているんだよ。
産んだ娘の名前と顔を忘れてしまった『おばあちゃん』のために、お母さんは『自分の職』を捨ててまで、『おばあちゃんを介護し続けている』んだよ。

朝から晩まで。
寝る時間を削ってまで・・・・。

・・・・だから私、『お母さんを裏切るような行動だけはしたくない』と思った。
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