夜明けの光をあつめながら
カフェらしくコーヒー豆が入った袋を抱えて、彼は私に問い掛ける。

「あ、星野さん。
これ、どこに直せばいいのかわかる?」

『人見知り』の私は、少し緊張しながら答える。
「えっと・・・・その棚の中です。
同じものが並んでいるので」

私が指差した棚を開けた彼は、『お目当てのもの』を見つけたのか、『笑顔』が溢れた。

そしてその『笑顔』は、私にも見せてくれる。

「あった!
ありがとう!」

「あ、いえ」

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