夜明けの光をあつめながら
・・・・佐々木さんは続ける。

「ホント、最悪だったな。
認知症だから、自分がどうして『深夜に寝ている』のか、理解出来ないでいたんだ。
だからおばあちゃん、深夜なのに一人勝手に家を出た。
そして死んじゃったよ」

・・・・あまり聞きたくはないが、もう少し深く聞いてみよう。
今日どうして佐々木さんが私を誘ったのか、理由がわかる気がするし。

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