極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
早く話を切り上げたくて、お茶を淹れるふりをしてキッチンへ向かう。
あれからも百合香には翔に話すべきだと何度も説得されているが、やはりそんな踏ん切りはつかずにいる。
「そういえば、コントローラー業務に配置換えになったんだって?」
「あぁ……はい、そうなんです」
耳の早さに驚かされた。
「兼平が言ってた」
「えっ、兼平さんって」
まさか彼女からなにか聞いたのではないかとギクッとする。
「俺の同期の」
「あっ、そちらでしたか」
密かに胸を撫で下ろしたが、あの百合香が美羽に都合の悪い話を翔に勝手にするわけがない。一瞬でも疑い申し訳なくなる。