極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
オーシャンエアラインにビッグニュースが舞い込んだのは、翔と展望デッキで束の間の会話を楽しんだ日から数週間が過ぎたある朝だった。
「ねえ、美羽、聞いた?」
出勤して着替えていたロッカールームで、同期の関萌子が興奮気味に話しかけてくる。
「なんの話を?」
彼女もグランドスタッフとして働いており、同じ業務を担当するときもある。
一六二センチの美羽より十センチも背が高く、華やかな顔立ちをした美人だ。いつだったか映画かドラマを撮影中の女優と間違われ、お客様にサインをねだられたこともある。
「本郷さんが機長に昇進したって話」
「機長に?」
スカーフを結ぼうとしていた手を止めて萌子を見る。