極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
「そうなの。あの若さで機長だよ? すごいよね」
「それじゃ、オーシャンエアラインはじまって以来の最年少機長?」
「多分そうだと思う」
現在のコーパイの中では機長に最も近い男と目されていたが、こんなに早くそんな時が訪れるとは。
(この先、誰も破れない記録になるんじゃないかな。すごい……)
機長になるにはパイロットとしての訓練を開始してから平均で十五年ほどかかり、四十歳前後でなるのが一般的と言われている。総飛行時間などの条件もあるため、操縦士として乗務してからある程度の年数も必要になる。
翔は一般大学から航空大学校に編入したため、入社時にはすでに多くの飛行経験があり、自社養成のパイロットとして入社した同期たちを大きく引き離していた。しかしそのアドバンテージがあるとはいえ、最年少記録を破るのは並大抵の努力ではない。
これまでのオーシャンエアラインの記録は三十六歳が最年少だった。それを四年も縮めるのだから、そのすごさは計り知れない。
「これからますます人気に拍車がかかっちゃうね」
「ほんとだね。ここ数年は恋人もいないから立候補者が増えるんじゃない?」
美羽の言葉に萌子が同調する。