極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました

もしかしたら翔ともう会えないかもしれない。素直な気持ちも伝えられないまま、さよならなのかもしれない。
最悪の事態を想像して、とてつもない恐怖が美羽を襲う。


「藤倉さん、大丈夫?」


呆然とする美羽に声を掛けてきたのは百合香だった。


「兼平さん、どうしよう、彼の乗った飛行機が……!」
「私も今聞いてびっくりして……」


百合香も言葉少なげに深刻な表情を浮かべる。

お願いだから、そんな顔はしないでほしい。まるで翔の命が危ういと言われているような気になる。


「大丈夫ですよね? ねぇ兼平さん、飛行機は大丈夫ですよね?」
「本郷さんだもの……きっと大丈夫。藤倉さん、顔色が良くないからこっちに座って」


取り乱す美羽の手を握り、近くの椅子に座らせる。百合香が背中をさすってくれるが、寒くもないのに全身の震えが止まらない。どうすることもできず、両腕で自分をかき抱く。
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