極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました

「美羽、ひとつ提案がある」


いったいなんだろうか。

翔は手にしていたモデルプレーンを元の位置に戻し、ソファに座っていた美羽の前に屈み込んだ。ぐっと顔が近づいたため、軽く背中をのけ反らせる。


「残りの期間、夫婦らしく過ごそう」
「……夫婦らしく?」


意味がわからない。


「いや、いっそのこと離婚はせず結婚生活を続けよう」
「なっ、なんでそうなるんですか? あの夜のことなら本当に大丈夫なんです」


たった一夜の過ちで、彼を縛りつけたくはない。翔は、一生しなくてもいいと思うほど結婚したくなかったのだから。

今夜の食事を〝お詫び〟と言っていたのが、なによりも彼の気持ちを表している。後悔しているのに、結婚生活を続けるなんてできない。

(それとも、なにかべつの事態が発生したの? 結婚生活を続けていなくちゃならないようなこととか)

なにがなんだかさっぱりで、美羽は目を白黒させた。
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