販売員だって恋します
そうして、立ち上がっている由佳の乳觜の先に大藤は極軽く、指を触れる。
それだけで、由佳には電流が走ったかのように感じてしまった。

「やあ……ぁん……っ」
「可愛い、由佳。」

それでも触れてくれない大藤に、由佳は涙目で見つめる。

「ん?由佳、言って?どこに、触れて欲しいの?」
とても、楽しそうに、大藤は由佳の胸の形を指先でなぞる。

「っさ、さき……に、触れてほしい、です……」
「先?」

大藤は由佳の、ネイルが綺麗に塗られた指を手に取ると、その指先に舌を絡めた。
「や、久信……さぁん……」

「顔、赤いですね。指先でも感じるの?」
「お、思ったより、気持ち良くて……ていうか、恥ずかし……」

「由佳の恥ずかしがってるその顔……、すごくいい。ぞくぞくしますよ。」
「ん……久信さ、ん……」

「ん?なんですか?由佳?」
「お、願い……触って、ください……。」
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