販売員だって恋します
「その人、最初に会った時、女性に最低って言われていたんです。女性に向かって『遊びじゃないけど、本気ではない』って言ったんですって。確かに最低ですよね。でも、本当は……その時が初めて見たんじゃなくて、もっと前から知ってたんです。姿を見て……綺麗な人だなって思ってたんです。意地悪で、本当のことを言わないし、そのくせ私のこと、可愛いとか言うし……。」
最低ですよね、と言いながらも最後の方は、惚気になっているのに、由佳本人は気づいていない。
「うん……。」
何も言わずに、奏は話を聞いてくれた。
この人はいつもそうだと由佳は思う。
いつも、シャキシャキしていても、聞くときはちゃんと聞いてくれる。
大好きな上司で、尊敬していて、それだけではなくて、可愛くて綺麗で憧れてもいて。
「奏先輩……なんでお嫁に行っちゃうんですかー?!」
「うんん??由佳ちゃあん?酔ってるかなあ?」
「酔ってません!」
完全なる酔っ払いが完成していた。
その時、由佳の携帯が鳴っているのに気づいて、
「携帯鳴ってるよ。」
と奏が言うも、由佳は上手く取れない。
最低ですよね、と言いながらも最後の方は、惚気になっているのに、由佳本人は気づいていない。
「うん……。」
何も言わずに、奏は話を聞いてくれた。
この人はいつもそうだと由佳は思う。
いつも、シャキシャキしていても、聞くときはちゃんと聞いてくれる。
大好きな上司で、尊敬していて、それだけではなくて、可愛くて綺麗で憧れてもいて。
「奏先輩……なんでお嫁に行っちゃうんですかー?!」
「うんん??由佳ちゃあん?酔ってるかなあ?」
「酔ってません!」
完全なる酔っ払いが完成していた。
その時、由佳の携帯が鳴っているのに気づいて、
「携帯鳴ってるよ。」
と奏が言うも、由佳は上手く取れない。