販売員だって恋します
由佳のあごに緩く手を添えて、唇を合わせた。
「もっと、して……?」
「してあげる……っ」

は……っと荒い息をつくと、耳元でそれを感じたのか由佳が身体をぞくんとさせて、連動するようにナカもきゅうっとなる。

徐々に昂まっていく甘い喘ぎ声と律動に、先に達したのは由佳で。

全てを持っていかれそうな流れを、自制でやり過ごしたあと大藤は由佳の身体を反転させた。

「……っえ?え、久信さんっ、は、あんっ……や、無理……」
「大丈夫」
そう言って足を大きく開いて、その間に身体を進める。

「あっ……はぁ、んっダメですっ……イったからイっちゃったから……やぁんっ……」

「由佳、君を見ながらイきたい。」
由佳の顔の横に手をつくと、お互いの顔が近い。
「んっ……あ……」

いつもは真っ白でキメの細かい肌が上気して、頬はふわりと赤くて、見たこともないような、切なげな表情は、もっと……とねだっているようで。

口から紡ぎ出される甘い声は、こんな時くらいしか聞けないから、もっと、もっとその声を聞きたくなる。
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