ただどうしようもなく…
何度となく隼人が
止めようとしたが
私はそんな隼人を止めた。

私を悪く言うことで
彼女の気が納まるならと思っていた…

30分ほど私へと一方的に
罵声を浴びせかけていた彼女が
『何か言いたいことがあるなら、
ハッキリ言いなさいよ!』と
私に向かって言ったので
『私を悪く言うことで
あなたが自分を保てるなら
いくらでも私のことを悪く言っていいよ。
でもね、私が言うのもなんだけど
こんなことをしてても
大切な人を失った傷は癒えないよ…
それよりももっといい人を見つけて
私や隼人を見返すぐらいの
気持ちじゃなきゃ傷は癒えないよ…』
と彼女に言うと
『悔しいけど隼人がこの人に
惹かれた理由が分かる気がする…』
と呟いて部屋を出て行った。


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