涙の涸れる日
 思った通り……。
 紗耶は部屋までは、一人でちゃんと歩いていたけれど……。

 部屋に入って直ぐにベッドに倒れ込んだ。

「うーん。気持ち良い……」

「紗耶、大丈夫か?」

「大丈夫よ。フワフワしてるけど……」

「この、可愛い酔っぱらいが……」

「酔ってないもん……」

「紗耶、寝ようとしてるだろ」

「眠いかも……」

「ワンピースが皺になるよ」

「佑真が脱がせて……」
 
 このお嬢さんは酔うと可愛さがダダ漏れになるらしい……。

「ほーら。紗耶」 

 ワンピースのファスナーを下ろす。肩を外すと白い肌……。そのまま全てを脱がせた。

 食事に行く前にシャワーも浴びた……。

「紗耶」

「うーん。佑真……大好き」
抱きついてくる俺の奥さん……。

「紗耶、愛してる」

「私も、すごーく愛してる……」
お酒でサクラ色に染まる肌……。

 これで抱かない選択肢は俺には無い。

 酔って甘えてくる紗耶が可愛い過ぎて……。

 何度も抱いてしまった……。
 紗耶は、明日の朝、覚えているだろうか?


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