【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚



「で?どうしたんだ?」

「あのね?わたし、お見合いしたの」

「はっ?お見合い!?」

 お兄ちゃんはすごく驚いていた。

「うん。お見合いの相手は、高木原建設の御曹司」

「高木原? あ〜高木原リゾートホテルを開拓したあの高木原建設か」

「お兄ちゃん、知ってるの?」

「ああ。親父が言ってたよ」

 わたしがそう聞くと、お兄ちゃんはそう答えた。

「そうなんだ……」

「で?その御曹司とのお見合いの方はどうだったんだ?」

 と、お兄ちゃんは聞いてきた。

「うん。まぁ……正式に交際することになった。一応、結婚を前提にって言われて」

「そっか。お見合い、上手くいったんだな?」

「……まぁね。お母さんもお父さんも、すごく喜んでる」

 わたしがそう言うと、お兄ちゃんは「そりゃあ、親父も母さんも喜ぶだろうな? だって一応、御曹司だろ?イケメンで金もあって優しいとくれば、そりゃあ嬉しいだろうよ」

「……やっぱり、そういうものなのかな?」

「まぁ、そうなんじゃね?」

 お兄ちゃんの言うことも、分からなくはないけど……。
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