【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚



「そっか。頑張れよ、美鈴」

「はぁ? 頑張ることなんて、ないし……」

 お父さんってば、ニヤニヤしすぎ……!

「それより秋一さん。今日はちゃんとベッドで寝てくださいね」

「分かってるよ、美優紀」

「分かってないから言ってるんです」

「今日はちゃんとベッドで寝るって」

 また始まった。お父さんとお母さんの痴話喧嘩。いつもこんな感じだけど、なんだかんだ微笑ましい。

「はいはい。ごちそうさま」

「ちょっと美鈴、もう食べないの?」

 とお母さんに聞かれたわたしは、「お父さんとお母さんのラブラブを見てたら、お腹いっぱい」だと伝えて部屋に戻った。

 ふたりはいつもあんな感じだ。仲がいいのはいいことだけど、子供の前でのイチャイチャはちょっとキツイ。見てるのがちょっとね……。

「美優紀、行ってくる」

「行ってらっしゃい」

 7時半頃に水を取りにキッチンに行くと、どうやらお父さんは仕事に出かけたようだった。出かける前にお母さんとまた熱いハグを交わしていた。

 特にお父さんは、お母さんのことを本当に大好きみたいだから。
< 35 / 112 >

この作品をシェア

pagetop