私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。

そんな御方の名前を気軽に!しかも、生意気坊や……!



「じゃー。大丈夫っすな」

「へ?」

「ああ」



二人してうんうんと頷いている様子だ。何が大丈夫なのか全然わからない。

空いた口が塞がらないでいると、私を腕に抱く黒い翼の彼は「にひひ」と笑った。



「自慢じゃねえが、我が主人、聖威さんもなかなかやるのよ?まあ見てておくんなまし」

「え……」

「ザッツ必殺ヒーローですし?」



彼の指差す方向に視線をやる。

しかしそこは、すでに戦場と化していた。

技を繰り出しぶつけ合っているのか、神力が弾け合う爆発があちこちに起こっている。

そんな爆風、光の隙間から、先程の彼女の姿を確認できた。同時に、その向かいには、苦い表情で言霊詠唱する御者兼神術士もいるが。



「くっ……絶対零度の祝福されし涙、氷凱奥義、【氷涙槍】!」



御者の周りを護るように現れたのは、いくつもの氷の槍。

鋭い槍の先が全て標的である少女に向けられ、次々と降り掛かる。

だが、少女が少し手を翳すと、その寸前で氷の槍は次々と粉々になっていく。

彼女を護る盾のように術式の円陣が現れた。

……また、無詠唱で術式を発動?!



この少女、一体何者……!






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