私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。


だが、彼女は動じる様子もなく、御者の方をスッと指差す。



「……頭上注意?」

「へ?」



首を傾げると同時に、御者の真上から光の塊が轟音あげてドーン!と落ちてきた。

突然だ。油断していた御者に、叫ぶ間もなくもちろん命中。閃光が弾けて衝撃で風が吹き荒れる。顔を背けようとすると、黒い翼の彼が頭を抱えて庇ってくれた。

突然の登場?突然、奥義が戻ってきた!……頭上注意ってこういうこと?!

しかも、その一撃だけではない。同じ閃光の衝撃が、周辺に軽く二、三発はドドーン!と次々に落ちていく。



「聖威さん、派手だわー」



黒い翼の彼は、「たまやー!」と叫んでケラケラと笑っている。

……って、笑っている場合じゃなくない?たまやって何?

だって、こんな風をも巻き起こす爆撃が、勢い殺さず真上からドーンと直撃したのだ。

くらった方もタダでは済まないはず……!



遮られた視界の向こうの行く末を、黙って見守る。

あんなに吹き荒れていた風は次第に落ち着き、辺りの様子がはっきりと見えてきた。
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