私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。

やってきたのは、天の威を代る、この世界の尊き光、天帝様。

後ろには、その御子である天王様と四天王将軍の毘沙門天様がいた。



「いや、此方こそ結果として特級犯罪人を逃がす形になってしまい、援護しきれず申し訳ない」

「いいえ、滅相もない。此方としては、逃亡以来三年、姿すら見つけることの出来なかった特級犯罪人と接触出来ました。これは大きな前進です。この世界での調査を快く受け入れて下さった天帝殿の協力あってこその結果。成功ともいえるでしょう」

架威には逃げられてしまったのに、この喜び様。

この天界に来るまで、何一つ手がかりを得られず迷宮入りしかけていたのは、本当だったとわかる。

この件に関して、私たちは本当に終わりだけど……聖威らの戦いは本当にまだ続くのだ。



するとそこで、急にプシューッ!と大きな音が響いた。

思わず体をビクッとさせてしまう。

すると、傍にあった飛行船の大きな扉がゆっくりと開いていた。



「やほー!父上、兄上ーっ!」



扉から姿を現したのは、ニコニコ笑顔でこっちに手を振る、天子・豹牙様?!

え?中にいたの?!
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