私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
「……なぁ、父上、父上っ!」
そして、いつもの愛らしい無邪気な笑顔を見せては、父である天帝様の下へ、タッと駆け出す。
「何だ」
「あのさぁ、俺。父上に話したいことあるー!その名も『オレ改造計画』っていうんだけどさー?聞くー?聞くー?」
「ほう、それは面白そうだな。朝食を摂りながらでも聞こうじゃないか」
「わーい!」
そして、父帝の大きな手にキュッとしがみ付く。父とはいえ威厳ある天帝様なのに、物怖じもせず手を繋ぐなんて、この子は大物感がある。
でも、天帝様と天子様といえど、親子並んで歩く姿は微笑ましかった。
……そこへ、もう一人の御子が。
「ち、父上!私からも耳を傾けて頂きたい進言がございます!」
「……ほう。おまえも『オレ改造計画』か?」
「い、いえ!自分というよりは政の話でございます。……しかし、日中は公務が立て込んでます故、夜にお伺いしたいのですが」
「わかった」
……皆、それぞれ。少し先の未来に光を灯しながら。
この、異世界から来た戦士たちとの出会いを糧に、前へ前へ進んでいくのだろう。
希望に満ち溢れた明日を目指して、前へ。