青は、僕等に微笑まない

遭遇しないように、隣の家を厳重に警戒しながら、そっと家を出る。

"いつまで喧嘩してんの?"

ってふとさっきのお母さんの言葉を思い出して、今度は悲しくなる。私だってわからない。ずっと喧嘩はやだって思ってる。
けど、どうしたらいいかわからないんだもん。

はぁ、って本日二回目の溜息をついて、
奴の家の前を走って通り過ぎた。




由佐に会う勇気は、今日も出なかった。






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