年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
「隼人先輩って?さっき一緒にいた先輩?」
「斉藤くん、離して」
「俺、まだ優菜先輩と付き合えるかもって、期待してた」
とても寂しそうな、悲しい目をして斉藤くんが私を見つめる。
「さっきの先輩と優菜先輩って、付き合ってるの?」
「ちっ、違っ・・・」
「どうして俺を振ってくれないんだよ。他のヤツと付き合ってんなら、早く言って欲しかった」
「隼人先輩はそんなんじゃない」
「じゃ、あの先輩から逃げるように走ってきて、それでなんで泣いてんの?どう見てもカップルの修羅場じゃん」
「隼人先輩は関係ない!私、自分が分からない。さっき斉藤くんと女の子が楽しそうに話しているのを見たら、悲しくなったんだもん。斉藤くんこそ、可愛い彼女ができたんでしょ。私のことはもう放っておいてよ」
「はぁ?優菜先輩、なに言ってんの?さっき一緒にいたのはバレー部のマネージャー。昼休みに来週からの試合の準備を頼まれて、不足品の買い出しをリストアップしてただけだし」