年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました

川の急流に見立てたコースをチューブ型の乗り物に乗って濡れながら下って行くというアトラクション。

「優菜、大丈夫?無理すんなよ」

「暑いしさ、この乗り物で涼もうよ。気持ちよさそうだし」

私の話をずっとニヤニヤして聞いている啓太。

「なに?」

「優菜、これも結構怖そうだけど?」

「大丈夫だよ。小さい子供も乗ってるでしょ」

「言ったな。後悔すんなよ」

私たちは売っている合羽を買わずにずぶ濡れ覚悟で乗り込んだ。

最初こそゆっくり進んでいたけど途中からお尻が浮くほどの激流になり、二人とも水しぶきでびしょ濡れになって。

降りてからお互いの濡れ方がひどくて、指さして笑い合った。

「こんなに濡れてたら何も乗れないね。少しベンチに座って乾かそうか」

私たちはベンチに座り、服を乾かすことにした。

「優菜、楽しいね。俺、久しぶりにお腹痛くなるまで笑ったよ」

「うん、とっても楽しい。誘ってくれてありがとう、啓太」

それからいくつかのアトラクションに乗り、夕飯もレストランで済ませた。

< 143 / 216 >

この作品をシェア

pagetop