年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました

制服の前と後ろに張り紙を付けて廊下を歩く啓太。


【斉藤啓太は山崎優菜さんとお付き合いをしています。今後誰からの告白も受け付けません。ちなみに優菜にも告白しないよーに】


はぁ?どんな罰ゲームなわけ?


「ね、優菜。あなたたち何かあったの?余程のことがなきゃ、あんなことしないよね」

「昨日ね、啓太がたくさん告白されてることを不安だって言ったには言ったけど・・・。こんなことするとは思わないし」

それを聞いていた永井くんが、

「啓太は本当に山崎のことが好きなんだな。夏の合宿の時も散々山崎の自慢話を聞かされたけど、これには参った。バカを通り越してかっこいいよ、啓太は」


「啓太!!何してるのよ!!バカ!!」

私は大声で叫んだ。

啓太はニカッと笑い、張り紙を指さして私に

「優菜―!!これでもう大丈夫だからー!」

って。そしてそのまま自分の教室へ入ってしまった。


啓太の張り紙騒動の日を境に啓太は誰からも告白されることは無くなった。

けど。

私と啓太はバカップルとして学校中に知れ渡ることになったのは言うまでもない。


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