年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました

そして冬休み

クリスマスに北海道へ向かう私と啓太。今回は私がお土産をたくさん買って。

初めて会う啓太のお母さん。一体どんな人なんだろう。緊張して顔が引きつる。

「優菜、笑って。今日はクリスマスだよ。皆が幸せになる日だよ」

新千歳空港に降り立った私たちは到着ロビーで啓太のお母さんを探す。

「あっ、いた!優菜、こっちおいで」

啓太がお母さんを見つけたらしく、私の手を引いてお母さんのところへ向かう。

「啓太、優菜さん、いらっしゃい!」

「優菜、これが母さんです。」

「初めまして。山崎優菜です。啓太さんとお付き合いさせてもらってます。よろしくお願いします」

「優菜、その挨拶って俺のパクリだろ。ははっ」

「ちょっと、啓太!変なこと言わないでよ」

「啓太の母です。優菜さんのことは啓太からも優菜さんのお母さまからも伺っているから、初めて会った感じがしないわ。啓太がいつもお世話になってます。」

啓太のお母さんは目元と口元が啓太に似ていて。いや、啓太がお母さんに似たって言うのが正解なんだろうけど。

私も初めてお会いした感じがしない。

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