年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
「ちょっと複雑でさ。母親に親権があるんだけど、父親の家に住むことを選んだんだ。母親の実家は北海道でさ。母親について行ったら転校することになるだろ。母親の姓になる交換条件でここに残らせてもらった。いつかは母親の所へ行くことになるんだろうけど、高校生活はこっちだから」
「北海道かぁ。遠いんだね。お母さんに会えなくて寂しくないの?」
「まぁ、大丈夫かな。今は優菜もいるしね」
「私じゃお母さんの代わりにはなれないよ」
「そんなことないよ、優菜はいてくれるだけで俺の支えになってるよ」
「啓太ぁ。そんな風に思ってくれて嬉しい。私、いつも一緒にいるからね」
「それで親父が4月に転勤してさ。今大阪なんだよね。だから俺、悠々自適の一人暮らしってやつよ」
「ええーーっ!高校生になった途端、一人暮らししてるの?啓太一人でやっていけてるの?」
「んー。ちゃんとしてるかは分からないけど、こうして生きているんだからどうにかなってんだろ」
「食事とかは?家事は?」
「そんなの適当だよ」
「啓太、それ大事なことだよ。どうして今まで話してくれなかったの?」
「だってさ。言ったら絶対に優菜心配するでしょ。どうにもできないのと、どうにかしたいって言うジレンマに陥るのが目に見えたからさ。悩ませることになるかなって」
「悩まないよ。即断だよ、そんなの。ご飯はちゃんと食べなきゃだめ。お掃除もしなきゃだめ」
「はい。すみません。人間らしい生活します」
「部活で忙しい啓太は家事する時間なんてないんだから。明日から私がします」
「はい?そんなことしたら優菜の時間が無くなるし、普通に考えたらダメだよね」
「啓太さ、私が啓太のおうちにお邪魔するのって、イヤ?」
「イヤなわけないでしょ。あー、でも優菜が来たら今以上に生活が乱れるかも」
「ばっ、バカ!」
啓太の言った意味を理解して、恥ずかしくなった。
「なーに、赤くなってんの?エッチな想像しないでよ」
「もう!啓太が変なこと言うからでしょ!」
「ま、それは冗談だけどさ。家事とか抜きで遊びにおいでよ。俺はいつでも歓迎するし」
「うん。遊びに行くね」
「じゃさ、土曜日部活が終わったら帰りに優菜を迎えに行くから、そしたら俺んち行こう!」
「ありがとう。楽しみにしてるね」