年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました

「どうぞ、入って」

「ありがとう。ここが啓太のおうちなんだね。思ってたよりきれいにしてるね」

「だって掃除の前の掃除したもん。だから掃除はしなくていいんじゃない?」

「じゃ、啓太のお布団を干そう」

「えっ?!布団・・・干すの?」

「きっとお布団干してないでしょ?布団干したら今夜気持ちよく眠れるよ」

「じゃ、俺が干しとくから。優菜はその辺に座ってて」

「啓太、なんか怪しいなぁ。ベッドに掃除の前の掃除を隠したんでしょ?」

「ちっ、違うよ!」

啓太の慌てた様子を見て、おかしくて笑った。

「じゃ、早く別の場所に隠して!もうバレてるけどね」

啓太の部屋を覗くと、白と黒のモノトーンを基調としたシンプルな部屋で。

なぜか寂しい印象を受けた。

「啓太のお部屋って、何もないんだね。なんか寂しく感じる」

「そう?そんなこと、初めて言われたけど。ま、ダチは遊びに来ても俺の部屋なんて見てないからな」

「お友達はよく遊びに来るの?」

「あー、中学の時はね。高校でバラバラになったから、今は誰も遊びに来ないなー」

「じゃ、私が遊びに来ても大丈夫なのかな?お友達と被らない?」

「いつでも来て。優菜が最優先だから」

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