年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
そして合宿前日の夜。
他愛のない会話をしながらいつものように啓太と夕飯を食べて、食後のコーヒーを飲む。
最近の啓太はブラックコーヒーに挑戦していて、私は知らないふりをして薄いアメリカンを入れてあげている。
「ね、ね。優菜見て!俺、ブラックコーヒー全部飲めたよ。大人になったよね?凄いだろ!」
「くすっ。ホントだ!啓太、大人になったね。可愛いね」
「何だよ、最後の可愛いってさ」
「あははっ、そのままの意味だよ。啓太はずっと可愛い啓太でいてね」
「じゃあさ、可愛い俺に優菜の愛をちょうだい。明日から離れ離れだよ。優菜の愛が不足しないように、ね」
そう言って啓太が触れるだけのキスをしてきた。
「啓太、そんなキスでいいの?私、啓太のこと忘れちゃうかもよ?」
「もう、バカ優菜。俺、押さえてんの。頑張ってんの。本当は優菜が欲しいの。でも、ダメでしょ?お互いの気持ちがそうならないと、ダメでしょ?」
「啓太、ごめん。啓太の気持ち、嬉しいよ。こんなに私のことを大切に思ってくれて、ありがとう」