愛して欲しいなんて言わない!
午後11時
いつもように寝室の電気が消された

違うのはベッドの中に入ってくるなり
西九条が私にキスをしてきたことくらいだ

額に一回
頬に二回
唇には、深いキスを一回

優しく私を抱いて
西九条がキスをしてくれた

五分
十分と時間が過ぎていく

二人で互いの温もりを求める

三十分過ぎる頃には
私は夢の中に誘われた

西九条の心地よい体温に
睡魔が勝てなかった
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