愛して欲しいなんて言わない!
「スーパーに買い物に行くとか?」

「それなら夕方にしようか
食材が安く買えるよ」

西九条の手は止まらない
私の体を触りまくっている

ソファの上に倒れるなり
家に呼び鈴が響いた

「なんだよ!」

西九条が不機嫌な声を出しながら
立ちあがった

「東山だ
悪い、理菜
少し部屋にいてくれないか?」

「いいけど、誰?」

「1年のクラスを受け持っている東山だ
職場の同期なんだ」

「わかった」

私は自分の部屋に入った

西九条は私の部屋のドアが閉まったのを
確認してから
玄関に向かった

『なんだよ、何しに来た』

ベッドに座ると玄関のほうから
西九条の低い声が聞こえた
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