愛して欲しいなんて言わない!
好きな人との生活

青山先生

『青山先生とまだ話が終わってないんだ
帰りが遅くなる
何時になるかわからないから
夕食は優衣さんのお店で食べて
話しは通してある』

午後5時に
西九条からメールがきた

私は携帯で時間を確認すると
今は
午後7時半だった

まだ話をしているのだろうか

優衣の店で
私はぼーっと出された夕食を
眺めていた

「どうしたの?」

優衣が隣に座って
私の顔を覗き込んできた

「気になってる?
旦那の帰りが遅いの?」

「西九条って学年主任なんだ
だから今回の件で
仕事が増えたんじゃないかって
思うと悪い気がして」

「別に理菜のせいじゃないよ」

優衣が私の肩をたたいた

「まあね」

私は優衣の旦那が作ってくれた
ナポリタンを食べ始めた

「ん?」

食べている横で優衣が
私の首筋に触れてきた

「ふうん
なんだかんだ言ってたけど
やることはヤッてるんだ」

優衣が満足そうにうなずいた

「は?」

私は顔をあげると
首をかしげた

「エッチよ」

優衣の言葉に私の顔は真っ赤になった

「べ…べつに
なんだかんだ言ってないし」

「言ってたじゃん
ま、男女が同じ屋根の下にいればね」

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