愛して欲しいなんて言わない!
「そういうもの?」

「そういうもんじゃないの?
あとで詳しく聞かせてよ!」

優衣が笑顔で私を見た

「長い話だから
寝ないでよ!」

私も笑顔になる
優衣が立ちあがると
店のキッチンのほうに行ってしまった

「どんなに遅くなっても
必ず迎えに行くからって
言っていたぞ」

優衣の旦那がぼそっと
私に伝えてきた

私は頷くと
上着のポケットに入っている
携帯を握りしめた

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