愛して欲しいなんて言わない!
「青山先生と話をしたの?」

西九条がシャワーを浴びてから
寝室に入ってくるなり
私はすぐに質問をした

「起きてたのか?」

「だって話しを聞きたいから」

「明日でもいいのに」

「気になって眠れない!」

「友人宅で寝てたくせに」

くっくっくと西九条は声をもらして
笑いながらベットに入ってきた

西九条の温かい体温が
布団の中で
私の皮膚に伝わってくる

「で、話は?」

「責任はとってもらうよ」

「辞めるってこと?」

西九条は首を横に振った

「今回の件は公になると
理菜が高校にいれなくなる

俺も教師を続けられない
だから辞めずに
責任をとってもらう」

「具体的には?」

「内緒だ」

西九条はにやりと口を
緩めると
私にキスをした

「今日はもう遅い
寝よう」

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