愛して欲しいなんて言わない!
「送ろうか?」
自動ドアの横に立っていた長身男が
声をかけてきた
「はあ?」
「耳の遠い女だな
送ってやろうか?って言ったんだよ」
口の悪い男だ
こういう男に
誠実な男はいない
そう相場で決まっている
でも…まあ
あいつの両親に嫌われるような行動を
すればいいわけで…
偉そうな父親をもつ息子だ
きっと甘ちゃん野郎だ
マザコンで
母親の意見がないと決められないんですぅとか
言うような男だろう
情けない男だ
「返事がねえけど?」
煙草の煙を吐き出しながら
男が不機嫌な声を出した
少し脅して
結婚を阻止する手もアリかも?
「じゃあ、送っていって」
「料金は前払いな」
「は?」
「タダ乗りは許さねえよ
何、勘違いしてんだ?
馬鹿な女だ」
むかつく
この男、殴りたい
「金取るなら、タクシーで帰る」
私は男から
離れようと背を向けた
「乗り換えは基本的に
受け付けておりませんので」
男は私の腕を掴んで
ずるずるとホテルの中に入っていく
途中
男はベルボーイに
吹かし終わった煙草を渡していた
親子そろって偉そうなヤツだ
自動ドアの横に立っていた長身男が
声をかけてきた
「はあ?」
「耳の遠い女だな
送ってやろうか?って言ったんだよ」
口の悪い男だ
こういう男に
誠実な男はいない
そう相場で決まっている
でも…まあ
あいつの両親に嫌われるような行動を
すればいいわけで…
偉そうな父親をもつ息子だ
きっと甘ちゃん野郎だ
マザコンで
母親の意見がないと決められないんですぅとか
言うような男だろう
情けない男だ
「返事がねえけど?」
煙草の煙を吐き出しながら
男が不機嫌な声を出した
少し脅して
結婚を阻止する手もアリかも?
「じゃあ、送っていって」
「料金は前払いな」
「は?」
「タダ乗りは許さねえよ
何、勘違いしてんだ?
馬鹿な女だ」
むかつく
この男、殴りたい
「金取るなら、タクシーで帰る」
私は男から
離れようと背を向けた
「乗り換えは基本的に
受け付けておりませんので」
男は私の腕を掴んで
ずるずるとホテルの中に入っていく
途中
男はベルボーイに
吹かし終わった煙草を渡していた
親子そろって偉そうなヤツだ