幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
埃がつかないように家具にかけられているカバーを剥ぎ取ると、埃が宙を舞う。くしゅんとくしゃみをしてから、身体に巻けばそれなりに温かかった。
(愛されていると、思っていたのにな……)
どんどん沈み込んでいく心。この家の娘に生まれてよかったとつい先ほどまでは思っていたのに。
座っているのも面倒になって、そのまま床の上に寝転がる。
家族が、大好きだった。いや、今でも大好きだ――けれど。
泣き声をこらえようとしたけれど、リーゼロッテの思うようにはならなかった。
「私、何も悪いことしてない……!」
落ち着きを取り戻したと思ったのに、再びぼろぼろと溢れた涙が、布を濡らしていく。
ひっくひっくとしゃくりあげていると、閉ざされた時同様、不意に部屋の扉が開かれた。
「リーゼロッテ、ごめんなさいね……」
母の声に顔を上げる。リーゼロッテのすぐ前に膝をついた母の手には、食事の載ったトレイがあった。
リーゼロッテがカバーにくるまっているのを見て、申し訳なさそうに母は眉を下げる。
そして、トレイを側の台の上に置き、埃まみれのカバーごとリーゼロッテを抱きしめた。
(愛されていると、思っていたのにな……)
どんどん沈み込んでいく心。この家の娘に生まれてよかったとつい先ほどまでは思っていたのに。
座っているのも面倒になって、そのまま床の上に寝転がる。
家族が、大好きだった。いや、今でも大好きだ――けれど。
泣き声をこらえようとしたけれど、リーゼロッテの思うようにはならなかった。
「私、何も悪いことしてない……!」
落ち着きを取り戻したと思ったのに、再びぼろぼろと溢れた涙が、布を濡らしていく。
ひっくひっくとしゃくりあげていると、閉ざされた時同様、不意に部屋の扉が開かれた。
「リーゼロッテ、ごめんなさいね……」
母の声に顔を上げる。リーゼロッテのすぐ前に膝をついた母の手には、食事の載ったトレイがあった。
リーゼロッテがカバーにくるまっているのを見て、申し訳なさそうに母は眉を下げる。
そして、トレイを側の台の上に置き、埃まみれのカバーごとリーゼロッテを抱きしめた。